『男子も女子も、小学生よ!
サッカーを楽しもう!!』
ということで、小学生が楽しんでサッカーをプレーできるよう応援してます。
NIKOはサッカー経験者ではありますが、元プロサッカー選手でもないし、世に言うパパさんコーチです。プロサッカー選手が発する言葉より重みが違うのかもしれませんが、
少年サッカーの指導の場、試合の場で感じてることを正直に書きます。
難しい言葉は使わずに、小学生のサッカープレーヤー、サッカーが好きな子供達にも伝わるように書きたいと思います。
試合中の選手への声かけ
???と思う声かけ
- 「何やってんだ!」
- 「ドリブルで行け!」
- 「パスしなさい!」
- 「シュートを打て!」
- 「クリア!!」
- 「あそこにパス出しとけばいい!」
など、ベンチから命令的に選手へ指示を出すコーチの声をよく聞きます。
その時に思うのが、
『選手は楽しいのかな?』って事と
『選手は自ら考えてプレーできているのかな?』って事。
まあ、それで結果が出ていれば良いんでしょうね、そう言うチームは。。
でも、小学生にはサッカーを楽しんでもらいたいんです。
- 言われたとおりにすればいいんでしょ?
- 指示通りに動けば試合に出れるからそうします
こんな理由で小学生が自ら考える機会を失い、自由にプレーする姿勢を奪うのはやめて欲しいです。
おお‼️と思う声かけ
- 「今の判断はどうだった?」
- 「観えてた?」
- 「さぁ、なんでもできるぞ!」
- 「周りの仲間は何ができる?」
- 「今は何する時?」
など、試合中に選手に問いかけながらベンチからの声掛け。
選手に考えさせること、選手に色々な選択肢を持たせてあげる声掛けです。
そう声を掛けられた選手たちは
- 恥ずかしそうにしたり
- 思い出したかのような顔をしたり
と、表情が豊かです。
どちらの声掛けが子どもたちのためになっているのかの判断はみなさんに委ねます。
サッカーに正解はない
ここで問題です!
1+1=❓
簡単な問題ですよね?
そう答えは2です。
サッカーに置き換えます。
相手DFが1人🆚味方が2人
どう突破しますか?
ドリブルですか?
パスですか?
味方にとっては有利な状況ですね、
「簡単に突破できるじゃないか?どっちも正解だよ。」
はい!確かに正解です。
しかし、この正解は目的が何なのかによって変わってきます。
- 相手DFを突破するだけのためなのか
- ゴールを決めるためなのか
目的が、相手DFを突破するためだけならば、
ドリブルもパスも正解です。
目的が、ゴールを決めるためなのであれば、
ドリブルもパスも、はたまたシュートだって正解です。
子ども達には、このシュートの発想までして欲しいのです。
言いたいことは、
正解は一つじゃないということです。
ですので、
サッカーでの正解は、
より良い判断を出来たこと
と考えます。
子どもたちには考えることを大切にして欲しいです
大人が言う「簡単なプレー」は子どもに伝わってるのか
ベンチからの声掛けの中に、
「簡単にプレーしよう!」
というのもあります。
ここでいう簡単とは何でしょうか?
実際にプレーする選手にとって簡単なプレーは異なります。
ドリブルが得意な選手もいれば、パスが得意な選手もいます。
選手個人に対し、「簡単にプレーしろ!」との声掛けは選手に伝わるのでしょうか?
子ども達に考えさせるために、あえてアバウトな声掛けをしているというのであれば良いとは思いますが、、、
この点を理解せずに「簡単に」という表現は、逆に選手達にとっては「難しい」です。
先程、
- 1+1=2は簡単
- サッカーの簡単な答えは一つじゃない
と書きました。
算数は、答えは一つです。
解き方を教えてもらっていれば答えは導けます。
小学生のサッカープレーヤーにとって自分にとって簡単な答えは、自分に出来るプレーです。
例えば、
試合中にボールを持った選手が【敵に囲まれている場面】で、【ボールを奪われてしまった】とします。
そこで、ベンチから『もっと簡単にプレーしなさい』と声掛けがあったら、
次に同じような場面が来た時、どういうプレーをしてしまうでしょうか?
- おそらく強くボールを蹴れる選手は味方もいない所に大きく蹴ってしまうでしょう
- ドリブルが得意な選手は無理にでも敵を交わしにかかるでしょう
- ゴールまで遠いのにとりあえずシュートを打つ
など、適当なプレーをしてしまう選手が多いと思います。
そのようなプレーをしてしまいボールを失ったとした後に
大人(コーチ)のベンチからよく聞く声掛けが、
- 「何やってんだ?」
- 「もっと簡単にって言ってるんだよ!」
この声掛けって本末転倒じゃないですか??
選手(子ども)達にとって簡単なプレーをしたのに怒られる。。
簡単なプレーと言われても、選手(子ども)達にとっては難しいプレーになってしまいます。
簡単にプレーするとは
簡単にプレーするということは、
- 目的を達成するためにラクにプレーするということ
- もっとラクな選択ができること
です。
先程の2対1(相手DFが1人🆚味方が2人)
の場面で考えてみます。
有利な状況であることには違いありません。
目的を【相手DFを突破する】にしてみます。
ドリブルが得意な選手であれば簡単にドリブルで突破できるかもしれません。
しかし1人のドリブルで突破が難しいのであれば、味方の選手を使って突破すればいいのです。
簡単に突破できる方法を判断するのが大切です。
サッカーのプレー中にはいろんな状況に置かれることになります。
2対1の状況もあれば、3対1、3対2、2対2だって1対3なんて状況もあります。
そのため、
選手自身がどんな状況かを観て判断し、自分ができる1番の簡単な方法を導き出すことです。
大切にしたい声掛け
審判を務める際にいつも気になっていることがあるので、
「簡単にプレーしよう!」という声掛けについて、もう少し書きます。
それは選手(子ども)が自分で考える「簡単なプレー」の選択とアイデアを大人(コーチ)のエゴで狭めてしまっているなぁと残念に感じていることです。
例えば、
- 「簡単に蹴っておけ」
- 「このスペースにボールを蹴っておけばいい」
などといった指示。
そして、
大人(コーチ)から言われた通りのプレーをしたら
「ナイスプレー」
と、褒められる。
簡単なプレーかもしれないですし、褒めることは悪くないですが、、、、どうでしょうか。。。
選手(子ども)が
- 目的をもったプレーなら良い
と考えてください。
ミスは誰でもします。
小学生の時は尚更です。
ミスをして点を取れなかったり、点を取られたり、
相手にボールを取られたり
沢山、たくさん、たーくさんミスをしてください。
選手(子ども)がしっかりと観て考えて行ったプレーでの失敗について怒る事は宜しくないです。
逃げるためのプレーは上手くなるためになんのプラスにもなりません。
ましてや小学生です、ミスをすることで学ぶことは多いです。
大人(コーチ)の声掛け1つで選手(子ども)の可能性を拡げてあげてください。
考えさせる声掛け
サッカーの試合中において、場面場面で目的は絶えず変わります。
- 相手にボールを奪われない
- 味方にパスをつなげる
- 突破する
しかし、サッカーの1番の目的は、点を取ることゴールを決める事ですよね。
そのために、場面場面に応じて考えて選択肢を選んでプレーするわけです。
ですので、
大人(コーチ)からの声掛けとしては
- 「どんな状況?」
- 「仲間は?」
- 「観てみて!」
といった声掛けで良いと思います。
選手(子ども)達に考える自由を与えてあげてください。
しかし、子どもが自分で考えることができていない
考えない=プレーをしない
という場合には、指図することも大切です。
やらせることで気づかせるんです。
ブログの前半で、
「今の判断はどうだった?」
「観えてた?」
「さぁ、なんでもできるぞ!」
「周りの仲間は何ができる?」
「今は何する時?」
と、おお‼︎と思う声掛けを紹介した理由が分かっていただけましたかね?
選手(子ども)にプレーを考えさせる前に、
考えさせる大人(コーチ)も考えて声掛けをしてください。
最後に
サッカーを楽しむということは?
いろいろと長く書いてきましたが、
大人だけでなく、小学生のサッカー選手にも伝わったかどうか不安な面もありますが。
安心してください。サッカーは楽しいものです!
サッカーを楽しむということは
考えることを楽しむこと
サッカーをプレーする人全てにおいて共通する事です。
今後なが〜くサッカーを楽しんでいきサッカーを好きになっていって欲しい選手(子ども)達には、尚更考えることの楽しさを知ってもらいたいです。
子ども達がサッカーを楽しむことのできる場を作ってあげるのは大人の役目です。
私を含め、頑張っていきましょー👍
最後の最後に!
選手(子ども)達に伝えたいこと
観て考えて判断してプレーすることが楽しむことにつながると書いてきましたが、その時に大事になるのが判断して選択するプレーの種類と質です。
簡単な例を挙げると、
テレビゲームで
- 剣が効かない敵に対して剣で攻撃しても効果がありません。
- 魔法が効かない相手に魔法で攻撃してもダメージを与えられません。
装備している剣や覚えている魔法や持っている道具でもダメージを与えられないのなら、
自分の力(経験値)を上げるしかありません。
強い武器を装備したり、強い魔法を覚えたり。
自分のレベルを上げるのです。
選択肢を増やすことで、よりサッカーを楽しむことができるようになります。
そのためには、練習です。
大人(コーチ)は色々な技術を教えてくれます。
日頃の練習から色々なことを学んで経験値を上げてレベルアップを目指してください!
以上。。。
元プロサッカー選手でもないパパさんコーチの小学生サッカー選手へ向けての記事でしたぁ。
では‼️失礼します。